株式会社ナカヤマ

ヤマナカベトナムPROJECT

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ベトナムで、生産から販売まで一貫した牡蠣養殖システムを構築する

ABOUT

これまでベトナムでは、牡蠣は料理の具材として食べることが一般的でした。物流が発達し欧米から輸入された生牡蠣を食べるようになりましたが、衛生管理の行き届いていないベトナムの牡蠣を生で食べることはできなかったのです。

そこで、私たちは、宮城県の牡蠣養殖を取り巻くスキームをパッケージとして技術移転することで、流通から販売までを一貫して行える体制をつくります。ベトナムにおける地方創生と生産者の所得向上を目指し活動しています。

BACKGROUND

2018年11月に発生した台風はベトナム中部に上陸、大きな爪痕を残しました。脆弱な牡蠣養殖施設が破壊的な被害を受けたニュースを目の当たりにし、東日本大震災の際に国内外から多大なる支援を受けて復興を進めている私たちにとって、ご縁のあるベトナムに何か出来る事があるのではないかとの思いから、現地法人を設立し、事業を進めていくことを決めました。

まず取り組んでいるのが、①牡蠣養殖基盤の確立と②衛生管理基準の啓蒙活動の二つです。
気候変動はベトナムも例外ではありません。台風の進路が変わり、発泡スチロールと竹で組んだ牡蠣養殖施設はすぐに流され被害を受けました。そこで、宮城の延縄式や筏式の牡蠣養殖技術を現地に伝え、施設のみ直しを図っています。

そして、浄化処理施設。牡蠣は水揚げしたら無菌状態の海水に22時間漬け込んで牡蠣内の不純物を外に出さないと生食用にはできません。

養殖基盤整備と衛生管理基準の啓蒙活動によって、安全な牡蠣を食べることができ、ベトナム国が目指す漁業・養殖業の政策や課題解決に貢献すると考えます。つくられた牡蠣を現地法人の私たちが買い受け、現地で流通させていきます。今後は、現地にはない調理法の提案もしようと考えています。

RESULT

2019年 現地法人であるヤマナカベトナムをホーチミンに設置。
2020年 株式会社ヤマナカは国際協力機構(JICA)が募集する中小企業・SDGs ビジネス支援事業(2020 年度第一回募集)の案件化調査事業に採択されました。