海藻アカモクに価値をつけ、
漁業者に新たな糧を
ABOUT
海産物には、ある地域では食用とされているのに、別の地域では見向きもされていないものがあります。海藻のアカモクもそのひとつ。
私たちは、アカモクに含まれるフコイダンの効能効果に注目し、フコイダン化粧品<col>(Circle of Life)を開発しました。太平洋沿岸では需要がなかったアカモクに食品以外の価値をつけ、化粧品や健康食品として有効活用。漁業者に新たな収入源を生むとともに、収穫時期や収穫量のルールを定め、持続可能な水産資源の活用を目指します。
海と人、資源が互いに助け合い、活かされ、循環していく美しい世界を。
BACKGROUND
アカモクは、日本海側の秋田・山形・新潟・石川・福岡などのエリアで、古くから「ギバサ」という名で親しまれ定着している食材。太平洋側ではメカブの食文化が定着しているため、アカモクの国内におけるマーケットサイズはそれほど大きくありません。
数年前、高い栄養価が注目され、「スーパー海藻アカモク」としてメディアで報じられたことで、一時期は品切れが続出する人気商品となり、漁業者の新たな収入源として期待が高まりました。しかし、漁協による管理スキーム策定が追い付かず、アカモクの生息エリア内では管轄外の組合員や一般人による制限のない水揚げが行われてしまいました。ブームを受けアカモクを原料とした同等品がマーケットに供給されたことで、ブームが落ち着いた現在は、既存産地の価格帯に影響を与えています。
このアンバランスを解消するためには、①供給側の生産調整と②消費拡大及び新規市場の開拓を行うなど、抜本的な改革が必要です。①供給側の生産調整について、現在アカモクは、漁業権の保護下に置かれ、権利者以外による水揚げは制限されるようになりました。また②消費拡大及び新規市場の開拓については、美容・健康にも有効活用が期待できるアカモクの含有成分(フコイダン)に着目し、食品の視点から、健康補助食品や美容商材へのアプローチを模索、展開しています。そして誕生した化粧品・健康食品のラインナップが<col>。石鹸やリップクリーム、サプリメント、栄養ドリンクなどの商品展開で、地域の漁師たちの生活を守り、海産物の価値を高めるための持続可能なモデルを目指しています。
RESULT
2020年春 アカモクを漁業権での保護下に置くことが認可。
2021年 フコイダン化粧品<col>を発売。